2004年12月   マグナスの送別会 (サイエンスプラザ)
          Farewell Party for Magnus JHONSON

2005年8月
 
藤原監督 来札 
        講演会
で司会をさせていただきました。

1923年、ウィーン生まれのベアテ・シロタ・ゴードン(Beate Sirota Gordon)さんが、日本の敗戦後、新しい憲法の草案作成の時、“男女平等”の文言を加えた事実は、10年ほど前に公にされ、既に多くの日本人たちの知るところになりました。

8月26日(金)&27日(土)の2日間、札幌アーバンホールを会場に、2004年に制作(2005年GW東京公開)された藤原智子監督作品「ベアテの贈りもの(The Gift From Beate)」が上映されました。

予想を越える1,209人の入場がありました。最終上映では会場から拍手が沸きおこりました。
これからも全国で上映される(100会場)予定です。


“平和のため、役立つものが必要です。
女性が幸福にならなければ、世界は平和になりません。”
(ベアテ・シロタ・ゴードン)
この作品は、ベアテさんが書いた“第24条”を起点にして、戦後、日本の女性たちが今日までどのような、地道な歩みと活発な運動を展開して来たかを検証する、いわば、映像による戦後女性史の一断面を描いています。

そして、ベアテさんが不思議な運命の糸に導かれ、世界的ピアニストであり、多くの日本のピアニストを育てた父レオ・シロタと母の深い日本への愛情、更に、日本女性の幸せを願うベアテ自身の情熱に支えられて、この条文が書かれたことを、20世紀の世界的視野で捉えた作品となっています。

「ベアテの贈りもの 
    〜私は女性の幸福を憲法に書いた〜」
(92分 / カラー / ビスタサイズ)

東京大学で美術史を専攻。表現の可能性に惹かれて記録映画の世界に入る。1960年「オランウータンの知恵」でデビュー。90本をこえる短篇を発表する。1995年初の長編「杉の子たちの50年 学童疎開から明日へのメッセージ」を監督。
日本映画ペンクラブ・ノンシアトリカル部門第1位。

1997年
第2作「ルイズ その旅立ち」を監督。文化庁優秀映画作品賞、キネマ旬報ベストテン第1位。毎日映画コンクール記録文化映画賞他多数受賞。

2004年第5作目がベアテの贈りものです。
<シネアスト8月号より転載>
記録映画監督 藤原智子さん(右)と
<会場で実行委員のメンバーと>
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