平成28年度 北海道大学触媒科学研究所 共同利用・共同研究公募要項
触媒科学研究所(以下,本研究所という。)の前身である触媒化学研究センターは,平成22年4月から,触媒化学研究の共同利用・共同研究拠点として全国の研究者との共同利用研究を行い,資源高度利用触媒,環境触媒,バイオ資源利用触媒,燃料電池・電極触媒,光触媒あるいは有機合成触媒開発などについて多くの成果を生み出してきました。本研究所に改組するにあたり,触媒化学の枠組みを大きく踏み越え,新しい触媒科学を構築するため,触媒基礎研究系,実用化推進系およびターゲット研究部を設置し,異分野を融合してより深化した触媒科学に関する共同研究を進め,国際触媒研究ネットワークの形成を目指しております。
平成28年度も新しいエネルギー・資源・物質体系構築を目的としたサステナブル触媒の開発,触媒をコアとする新しい学術領域の創成,触媒機能の高度化や触媒の多次元解析支援などの共同利用・共同研究の実施することを予定しておりますので,下記の要領で応募願います。 若手研究者からの提案,異分野融合ならびに海外展開を企図する応募を歓迎します。
記
1.公募事項
本研究所共同利用・共同研究は,本学外の研究者が研究代表者となり,本研究所の教員を研究分担者として本研究所において共同実施するもので,研究課題があらかじめ設定されている「戦略型」,申請者自らが研究課題を設定する「提案型」の2種類の公募区分(1−1参照)があります。それぞれの共同利用・共同研究の受入単位(1−2参照)は,研究部門ないしは研究クラスターとなります。
1−1 公募区分
(1)戦略型:
研究者コミュニティの意見を踏まえ,本研究所が年度ごとに設定した共同利用・共同研究課題に基づき,研究計画の公募を行います。とくに,異分野融合ならびに国際共同研究を取り込む提案を歓迎します。
(別紙様式1WrodファイルExcelファイル PDFファイル
)
居室,研究環境の提供をはじめ,所要の物品購入や複数回の旅費等の支出が可能です。複数の研究機関(海外を含む)からの研究者の参画が可能です。年度当初から研究を開始し,年度を通して研究を実施します。(今年度の研究課題については,別表Ⅰ ![]() |
(2)提案型:
自由な発想に基づいた触媒科学分野に関連した研究課題及び研究計画の公募を行います。萌芽的な提案,触媒化学の枠を超えた提案などこれまでにない発想のものを歓迎します。
(別紙様式2WrodファイルExcelファイル PDFファイル
)
萌芽的,発案的,試験的,準備的研究の実施,研究会やワークショップの実施等,様々な共同利用・共同研究の形態を可能とし,その希望により機動的に開始できるものです。(年3回の公募時期を設定) |
1−2 受入単位
共同利用・共同研究の受入単位は,各部門および,ターゲット研究部のクラスターとなり,関係受入教員が研究分担者となります。なお,申請に当たっては,受入希望教員と課題の設定及び研究計画について事前相談が必要です。各研究部門・研究クラスターの研究概要,教員への連絡先については,別表Ⅱ を参照願います。
1−3 研究期間
戦略型については,平成28年4月1日から平成29年3月31日まで,提案型については,採択(年3回の公募)から平成29年3月31日までの期間とします。なお,戦略型・提案型とも継続申請が可能ですが,採否は年度ごとに審査によって決定します。また,戦略型研究を継続して実施できる年数は2年を限度とします。
1−4 研究経費
共同利用・共同研究の経費は,予算の範囲内(下表参照)において本研究所が負担します。購入可能な物品は,申請課題の遂行上直接的に必要なものに限ります。旅費は,本研究所へのものに限ることとし,申請書に記載のある研究代表者,分担者及び研究協力者についてのみ支給できます。
戦略型 | 提案型 | |
---|---|---|
区分 | 年度ごとに設定した課題に基づき公募し,年度を通し研究を実施する。 | 共同利用・共同研究の希望の発生に機敏に対応するため,年3回の公募を行う。 |
期間 | 平成28年4月1日〜 29年3月31日 | (第一期)平成28年 4月1日〜29年3月31日 (第二期)平成28年 8月1日〜29年3月31日 (第三期)平成28年12月1日〜29年3月31日 |
件数 | 3〜5件程度 | 15件程度 |
配分研究費 上限額 |
100万円以内 | 15万円程度 |
応募締切 | 平成28年1月15日(金) | (第一期) 平成 28年 1 月 15 日(金) (第二期) 平成 28年 6 月 30 日(木) (第三期) 平成 28年10 月 31 日(月) |
2.申請資格
申請をする研究代表者は,学外の国公私立大学,公的研究機関及び民間企業に所属している研究者又はこれに準ずる研究者であると本研究所長が認めた者とします。
研究代表者は,当該研究を遂行するため,本研究所受入教員である研究分担者の外,上記資格を有する国内外の研究者を「研究分担者」として加えることができます。また,研究代表者が指導している大学院生(学部学生は除きます)を「研究協力者」として加え,研究を実施することができます。なお,分担者や協力者に加える場合には,事前に受け入れ教員の承諾を得てください。
3.申請方法
申請書(別紙様式1Wrodファイル Excelファイル PDFファイル
(戦略型),別紙様式2Wrodファイル
Excelファイル PDFファイル
(提案型))に必要事項を記入し,上記締切日までに提出願います。
なお,研究機関等に所属している方については,所属長の内諾を得たうえで申請してください(名誉教授等で,現在研究機関等に所属していない方を除く)。原則として,電子メール申請での受付となっております。申請書をPDF形式とし,メールの件名を【28年度共同利用・共同研究応募】と明記し提出願います。
戦略型と同一の研究課題で提案型に重複申請することができます。その場合は,申請書(別紙様式1Wrodファイル Excelファイル PDFファイル
)の該当欄に○印を付記のうえ申請願います。
4.申請書提出期限
「1.公募事項」の表に記載の期限を厳守してください。
5.選考
採否,採択額については,本研究所共同利用・共同研究拠点課題等審査専門委員会の議を経て,本研究所長が決定します。
6.採否の通知
直接申請者へお知らせします。
なお,採択後,速やかに「共同利用・共同研究承諾書」(別紙様式3Wordファイル PDFファイル
)を提出していただきます。
7.フェローの称号について
戦略型に採択された研究代表者,分担者には,「北海道大学触媒科学研究所共同研究フェロー」の称号を付与します(本学教員である研究分担者を除く)
8.共同利用・共同研究報告の提出,論文発表など
- 共同利用・共同研究報告書
共同研究実施期間終了後30日以内に,「共同利用・共同研究報告書」(別紙様式4WordファイルPDFファイル
),およびA4版2頁(戦略型)又は1頁(提案型)で学会発表形式のレポートを提出願います。レポートは平成30年3月末に本研究所ウェブサイトに掲載し,公開させていただく予定です。
- 学会発表・論文発表
本共同利用・共同研究によって得た成果を学会や論文等で公表する場合は,本研究所の共同利用・共同研究で得られた成果である旨を謝辞として次のように要旨集や論文等に明記してください。発表後は,要旨集や論文のコピー等を速やかに本研究所の受入教員及び下記提出先に提出願います。
(和文)北海道大学触媒科学研究所共同利用・共同研究に基づき実施された。
(英文)This study was supported by the Cooperative Research Program of Institute for Catalysis, Hokkaido University. (Grant #.........)
また,北海道大学触媒科学研究所共同研究フェローの称号を付与されたものは所属に「ICAT Fellow, Institute for Catalysis, Hokkaido University.」と明記ください。 - 知的財産権の取り扱いについて
本共同利用・共同研究によって生じた知的財産権の取扱いについては,別途協議するものとします。
9.宿泊施設
宿泊施設の紹介を希望の方については,事前に受入教員にご連絡願います。
10.提出先・お問い合わせ先
北海道大学北キャンパス合同事務部 研究協力担当
〒 001-0021 札幌市北区北21条西10丁目
TEL 011-706-9202,9264 FAX 011-706-9110
お問い合わせ先e-mail:k-kenkyo@jimu.hokudai.ac.jp
提出先e-mail:kyoten@cat.hokudai.ac.jp
URL:http://www.cat.hokudai.ac.jp